季節の変わり目に「べにふうき茶」
古市製茶「お茶の茶和樹」スタッフの山下です。
2月に入り大寒波が日本列島を襲い、鹿児島も数年ぶりに大雪に見舞われました。
この寒さを乗り切ると少しずつ暖かくなってくる予報も出ています。
春は暖かく過ごしやすい時期ですが、一部の人にはとても辛い「アレ」がやってきます。

そう、「花粉」です。
Contents
多くの人を悩ませる「花粉症」
花粉症は、植物が放出する花粉に対して体の免疫システムが過剰に反応することで起こるアレルギー症状です。主に春や秋に多く見られ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが代表的な症状です。これらの不快な症状に悩む人は年々増加しており、日常生活の質を大きく左右する問題になっています。

3人に1人が花粉症
日本における花粉症の有病率は年々増加しています。環境省の報告によると、1998年には19.6%だった有病率が、2008年には29.8%、2019年には42.5%に達しているそうです。特に、スギ花粉症の有病率は2019年時点で38.8%となっており、約3人に1人がスギ花粉症を患っている計算になります。このように、花粉症は日本の「国民病」とも言えるほど一般的な疾患となっています。
今回は、春先のムズムズに困っている方におすすめしたい「べにふうき茶」をご紹介します。

べにふうきとは?
「べにふうき」は日本生まれの品種で、アッサム種の紅茶「べにほまれ」の母とダージリン系「枕Cd86」父に交配されました。
紅茶用の品種ということもあり、香りがふくよかで渋みが強いという特徴があります。
「べにふうき」のある成分が花粉でお困りの方に注目されています。
べにふうきの特徴
花粉によるくしゃみや鼻づまりに
べにふうきには、カテキン含有量が多く、その中でも「メチル化カテキン」という特有の成分が多く含まれています。
この成分は、花粉などによるくしゃみや鼻づまりの緩和に役立つと言われています。
農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の研究により、一定の条件で抗アレルギー作用があることが分かっています。
どんな味?
もともと紅茶用に開発された品種のため、通常の緑茶よりも独特な香りがあり、しっかりとした味わいです。
渋みが強くて、飲んだ後にしっかりと余韻が残ります。
■おすすめの飲み方
・熱いお湯でじっくりと
「べにふうき」のメチル化カテキンをより効率的に抽出する為には、100倍以上の水で、5分ほど煮沸すると半分以上のメチル化カテキンが抽出されます。
・ティーバッグでお手軽に飲みたい場合
熱湯に2~3分ほど浸し、上下にゆすり、しっかりと抽出してからお飲みください。一日ティーバッグ3袋ほどが目安になります。
紅茶製造とメチル化カテキンの関係
べにふうき茶に多く含まれるメチル化カテキンは、非酸化型カテキンの一種です。
紅茶の製造では、茶葉を発酵させる過程(実際には酸化反応)を経ます。
この発酵工程で、非酸化型カテキンが酸化され、主にテアフラビンやテアルビジンなどの酸化型ポリフェノールに変化します。
発酵の過程で、べにふうき特有のメチル化カテキンも分解され、その濃度が大幅に低下します。
そのため、紅茶として製造された場合、メチル化カテキンの含有量が大幅に減少してしまいます。
・緑茶としての製造が重要
一方、緑茶は発酵工程を行わないため、茶葉に含まれるメチル化カテキンをそのまま保つことができます。
このため、メチル化カテキンを摂取したい方は、緑茶で飲むのが最適です。
すっきりと飲みやすく、季節の変わり目におすすめの「べにふうき茶」。
日常のひとときに取り入れて、心も体もリフレッシュしてみませんか?

当店でも「べにふうき茶」取り扱い中!
くわしくは特設ページをご覧ください。
※メチル化カテキンにはくしゃみや鼻づまりなどの緩和が期待されていますが、飲んだ方すべてにその効果を保証するものではありません。